事業案内 BUSINESS
公共上屋の利用調整

公共上屋は、東京都が設置し所有する港湾施設で、埠頭内の岸壁・桟橋のすぐ背後にある屋根付きの貨物置場です。港湾運送事業者が貨物を取り扱うにあたっては、貨物の荷捌き場や一時保管場所が必要であり、組合員の多くが公共上屋を利用しています。公共施設である上屋の利用については、機会均等でなければなりません。このため、組合員が利用する場合は、相互の要望を勘案し、平等で円滑に施設の利用ができるよう調整を行なっています。公共上屋には、内国貨物を扱う内貿上屋と外国貿易の貨物を扱う外貿上屋があります。
野積場の利用調整と運営

野積場は、屋根がなくても保管に差支えない貨物の荷捌きや一時保管のための区域で、公共野積場と臨時野積場があります。公共野積場は、東京都が設置した施設で、公共上屋同様組合員が平等で円滑に利用ができるよう調整を行なっています。臨時野積場は、公共の施設だけでは捌ききれない貨物や一時保管のために協同組合が都有地を借り受けて整備し、管理運営を行っている野積場です。
バン・シャシープールの利用調整と運営

バンプールとはコンテナ(バン)の置場で、シャシープールはコンテナ搬送用の台車(シャシー)の置場のことです。いずれも公共施設と臨時施設があります。公共バン・シャシープールは、公共上屋・野積場と同様に、利用調整を行なっています。臨時バン・シャシープールは、急速なコンテナリゼーションを背景に増加した置場需要に応え、協同組合が都有地を借り受けて整備し、管理運営しています。
保税業務

関税法に基づく保税制度に則り、東京税関の監督のもとに保税業務を行っています。船や飛行機で輸出入する貨物は、税関に対して輸出入の許可手続きが必要であり、その手続きが終了するまで貨物を蔵置し、加工・製造・展示等をすることができる特定の場所を保税地域といいます。保税地域には、指定保税地域、保税蔵置場、保税工場、保税展示場、総合保税地域の5種類があります。協同組合では、指定保税地域と保税蔵置場において、輸出入貨物の蔵置、取り扱い、移動及び貨物の搬出入に係る保税手続きを行っています。これらの地域では、組合員が貨物の搬出入の取り扱いをするたびに税関に届け出ることなく、協同組合の責任において貨物の搬出入を台帳に記帳することによって、適正に貨物管理を行っています。
共同施設運営事業
バーク芝浦

芝浦埠頭の水際に平成4年(1992年)に東京都との合築で建設した施設です。「ゆりかもめ」の芝浦ふ頭駅至近という好立地と高度な機能を備えたオフィスビルとして好評を得ています。1〜3階は港湾労働者のための福利厚生施設に利用され、4〜13階は事務所として港湾関係者等の利用に供しています。最上階の14階には、東京港を眺めながら食事ができるレストランもあります。
大井埠頭セントラルビル
東京港大井トラクターターミナル

大井地区におけるトラクターの駐車場及び給油所需要に対応するため、平成5年(1993年)に都有地を借り受け、協同組合が建設した多目的施設です。施設には、事務所棟・トラクター駐車場棟・給油所・タイヤ交換所が併設されています。
港協会館

昭和44年(1969年)7月、JR田町駅(当時の国鉄田町駅)芝浦口至近に本部事務所ビルとして「港協会館」を建設しました。その後、建物の老朽化に伴い、令和4年(2022年)10月、建替え工事に着手し、翌5年11月に港協会館新社屋が竣工しました。新社屋は、ワンフロアの面積が約200㎡の7階建てで、LOW-E複層ガラスやCO2センサーなどを採用して省エネルギー化を図るなど、環境に配慮した建物となっています。1階が駐車場、2階から4階を当協同組合が本部事務所として利用し、5階から7階を貸室として提供しています。
港協会館会議室


港協会館4階では、会議・講習会・研修会等の用途にご利用いただける会議室の貸出を行っております。赤外線マイクやホワイトボード、プロジェクター・スクリーン、演台など、無料でお使いいただけます。
- 備品・設備
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- 机(1400×600)、椅子、赤外線マイク、卓上マイク、天吊プロジェクター、スクリーン(120インチ)等
- 料金
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室料 / 1時間あたり(税別) ご利用可能時間帯 組合員 非組合員 09:00~17:00 ¥15,000 ¥18,000 17:00~21:00 ¥18,000 ¥21,000 -
- 備品使用料含む(ワイヤレスマイク・プロジェクター・スクリーンなど)
- ご利用時間には、準備・撤収を含みます
- 食べ物・アルコール類の持ち込みはできません
- 駐車場はございません
教育情報事業
「物流事情視察団」派遣

組合員の事業経営にあたり、諸外国の港湾・経済・物流等を視察し、知識を深め、社業発展に資することを目的とし、昭和63年度から実施しています。
「東京ポートセミナー」の実施

組合員の社業発展に寄与することを目的として、港湾をはじめ産業・経済・社会等の最新情報を提供するため、学識経験者等を招いて講演会を開催しています。
「東京港見学会」の実施

組合員の新入社員研修に寄与するため、海上から東京港の主要な港湾施設を見学する「東京港見学会」を実施しています。
「協同組合報」の発行

組合員及び関係団体に情報を提供するため、機関誌の「協同組合報」を年2回発行しています。
その他事業
港湾荷役用車両整理場の運営
公共埠頭で稼動する荷役用車両を、主に夜間に整理・整頓させ環境整備に努めることを目的に、協同組合が各埠頭構内の用地を借り受けて設置し、管理運営を行なっています。
工事作業船係留施設の監視業務
東京都が「東京港における不法係留船の是正」を目的として設置した係留施設を借り受けて運営している、一般社団法人東京港運協会から係留施設及び通船基地の監視業務の委託を受け、これを実施しています。
コンテナ開披検査場業務
東京税関が中央防波堤内側埋立地に開設したコンテナ開披検査場において、税関より開披作業の協力要請を受け、作業員を配し検査業務に協力しています。
公共埠頭等の清掃事業
各埠頭ごとに定期的に清掃を行い、公共埠頭の環境美化に努めています。